2004年5月16日(日)東京シティーロードレース2004が開催されました。
今回、日本移植者協議会として初めて前日祭に参加し、日本臓器移植ネットワークや ノバルティスファーマ社の方々とご一緒にキャンペーンをし、意思表示カードやギフト・ オブ・ライフのポストカード(今大会のために新たに3種を制作)を配付しました。 当日は天気も良く、事前登録の方々が多数来場され、かなり効果が上がったことと思います。 お手伝いしていただいた方々ありがとうございました。

 16日(日)は朝から雨模様でしたが、不思議とスタートの時間になると雨もほとんど 上がり、気温が低く湿度が高いのでかえって走りやすい感じでした。この4月末に、早々と でき上がった今年の全国移植者スポーツ大会の記念Tシャツを宣伝を兼て皆さんに着用を お願いしてしました。(今年のTシャツは、イラストが鮮やかな赤で生地は、製作会社の ご協力で特別にメッシュのとても着心地の良いものです。千円で販売中)
 今年は雨で若干参加者が減ったようですが、総勢5千人。移植者部門は実際に走った方が 男子15名、女子4名と過去最多となりました。また心臓、肝臓、肺、腎臓、骨髄、角膜と ほぼ全ての移植者が揃いました。

 臓器移植者では、北海道の石井さんが45分台という過去の大会からは考えられない早さで 走りましたが、今回はその上の人がいて残念ながら2位でした。1位の方は、20代の角膜 移植者で37分台で一般の部でも57位(3631人中です!!)に相当する素晴らしい記録 でした。これは、よほどすごい人が出てこないと臓器移植者にはちょっと太刀打ちできない かなと思います。

 女性も頑張り、小島さんが、今での記録を大幅に縮める1時間9分台でゴールしましたが、 こちらも献眼の方が1位で惜しくも2位でした。
 今後、移植部門も参加者が増えるにつれレベルが上がり入賞するのはますます難しくなる ことでしょう。しかしこの大会も、参加することに意義があり、完走したときの喜びと気持ち の良さは、たとえようがありません。

 今回も移植者全員が完走しました。心臓移植を受けた尾崎さんの1時間20分での完走は、 本当に素晴らしく感動しました。参加者は、それぞれ自分自身の目標を決め、事前の トレーニングを積み、完走を目指しマイペースで走ることが大事です。

 そして今大会では、移植者のプレゼンターにドナーファミリーのイギリスのPatさん、 日本ドナー家族クラブ会長の間澤様の奥様の容子さん、武田さん、この方々にお願いしました。 移植者にとって、ドナーファミリーからのメダル授与は何よりも増して、嬉しいものです。 秋には、今年もドナー家族の話を聞く会を開催する予定です。少しずつではありますが、 私たち移植者とドナー家族の方々との距離が縮まっていると感じております。 この関係をこれからも保っていきたいと思います。
 今回の初参加は、臓器移植者が男子7名、女子2名でした。この中で以前から運動を よくされている方は4名です。他の方々は、この大会を目標に今年から練習を始めて方ばかり です。10キロと聞くと尻込みをしてしまいそうですが、事前に時間をかけトレーニング すれば、それほど大変な距離ではありません。
 来年はもっとたくさんの移植者と一緒に東京のド真ん中を気持ち良く走りましょう。

移植者の部男子
順位 氏 名 移植部 所属 タイム
1 高山 泰毅 角膜 献眼 0:37:19
2 石井 裕己 腎臓 日移協 0:45:10
3 小堤 進 骨髄 骨髄(東京美装) 0:47:22
4 千葉 孝幸 肝臓 ベンツの会 0:52:38
5 戸塚 仁 腎臓 日移協 0:54:43
6 大久保 通方 腎臓 日移協 0:58:02
7 木下 雄介 角膜 献眼 1:00:33
8 板垣 志郎 日移協(大阪大学) 1:04:26
9 白岩 秀介 腎臓 日移協 1:07:20
10 定京 洋司 腎臓 日移協 1:08:07
11 福島 豊 腎臓 日移協(東京女子医大) 1:13:20
12 黒岩 威彦 腎臓 日移協 1:13:32
13 小田 憲司 腎臓 日移協(キドニー会) 1:19:49
14 尾崎 元彦 心臓 日移協(大阪大学) 1:20:11
15 原田 和通 腎臓 日移協 1:22:54

移植者の部女子
順位 氏 名 移植部 所属 タイム
1 大内 敦子 角膜 献眼 1:02:46
2 小島 綾 肝臓 日移協 1:09:46
3 野嵜 昭子 角膜 献眼 1:16:37
4 高鹿 智子 腎臓 日移協 1:29:39

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