日本移植者協議会及び臓器移植患者団体連絡会の最近の活動
臓器移植法改正へ向けての活動
1月25日から第166回通常国会が開会しました。当協議会を含む臓器移植患者団体連絡会では、昨年の臨時国会から継続審議となっています臓器移植法改正案の審議入りをめざし活動を行っています。今まではおもに一人でも多くの国会議員に直接面談し、A案に賛成をしていただくように陳情活動を行っていました。しかし昨年の3月31日に衆議院に改正案が提出してから、既に1年近く経っているにもかかわらず、審議入りせず改正案は棚上げにされたままです。
今通常国会の厚生労働委員会には、15の政府提案の法案があり、今までの慣例からして議員立法は、政府提案の法律の審議が終わった後しか審議されません。これでは、いつまでたっても臓器移植法改正案は、審議されません。そこで臓移連と日本移植学会は、今通常国会での審議入りに目標を定め活動することになりました。
そこで移植者である河野洋平衆議院議長とドナーの河野太郎衆議院議員父子に2月21日の日本移植学会と臓器移植関連学会協議会主催のメディアワークショップに出席を戴き、臓器移植法改正案の審議を早くするべきだと発言戴きました。
3月4日に、臓移連は、日本移植学会と臓器移植関連学会協議会と共催し東京霞ヶ関の飯野ビル会議室において関係者90名が参加し「臓器移植法改正決起大会」を開催しました。メディアワークショップも決起大会もあまりメディアに取り上げられませんでした。今メディアの感心は病腎移植一辺倒です。病腎移植より臓器移植法改正のほうが、よほど重要と思いますが、メディアは事件性のあるものしか取り上げません。是非メディアには、良識を持って1年間棚上げになっているこの法律について取り上げて欲しいものです。
しかしその後も衆議院厚生労働委員を中心に陳情を行なっています。また与党議員への働きかけとして公明党の役員議員にも早期審議入りにご協力をお願いしています。自民党へは国会対策委員長の二階俊博議員に大阪大学の伊藤先生、福嶌先生と一緒に面談し、審議入りへの協力をお願いしました。二階先生はその場で、公明党の国会対策委員長の漆原良夫先生に御連絡を取ってくださいました。そして翌14日の与党の幹事長、政調会長、国会対策委員長の会合において、今国会で臓器移植法改正案の成立をめざす方針で一致し、記者会見で発表されました。
新たにC案が出されるとの噂もあり、まだ今国会で審議されるか不透明ですが、臓移連と日本移植学会は、今後も審議入り、成立へ向け協力して活動します。

     


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