日本移植者協議会2007年活動予定詳細
臓器移植法改正決起大会

1997年10月に臓器移植法が施行され9年を経過しました。この間、1999年2月に初めて脳死からの提供があり心臓、肝臓、腎臓、角膜の移植が行われました。しかし脳死下での提供は、昨年初めて年間10例に達しましたが、欧米諸国は言うに及ばず近隣のアジア諸国と比べても遥かに少ない状況が続いております。また腎臓移植も年間200例に満たない状況が続いております。そして現行法では、臓器提供に書面による意思表示を必要とするため15歳未満での提供ができません。このため危険を冒し膨大な費用をかけ海外に渡航する患者は年齢を問わず後を絶ちません。しかしそのような機会を得られる患者は極めて少なく、心臓移植を必要とする患者は、少なくとも毎年300〜500人、肝臓移植を必要とする患者は、1000〜2000人亡くなっていると推定されています。すなわちこの間に1万人以上が亡くなっており、一日遅れれば、またそれだけ多くの患者が亡くなってしまいます。

臓器移植法の改正案は、一昨年の8月漸く提出されましたが、解散により廃案となり、昨年3月に再度提出されました。しかし昨年の通常国会では一度も審議されず継続審議となりました。昨秋の臨時国会においても審議はされませんでしたが会期末の昨年12月13日に漸く衆議院厚生労働委員会において参考人質疑が行なわれました。しかしそれまで9年間国会において一回の審議も行なわれていません。これは3年を目処に見直すとの条文を無視しており、国会の怠慢と言わざるを得ません。

昨年の臨時国会に向け、国民の臓器移植への感心を呼び起こすため、臓器移植患者団体連絡会では、日本移植学会などのご協力により全国市民リレーシンポジウムを開催致しました。今通常国会においても広く国民に訴え一日も早く改正案の審議に入り、速やかに改正されるよう臓器移植法改正決起大会を3月4日に開催致します。今回は、日本移植学会だけでなく臓器移植関連協議会にも呼びかけ、ともに力を合わせて開催する予定です。

我々は、一日も早く臓器移植を改正し、我が国における臓器移植医療が一般医療として普及し多くの患者のいのちを日本人として救えるようになることを願っています。


プログラム
移植待機者からのメッセージ
臓器移植の現状
(臓器移植者及び移植医から)
国会議員から現状報告
参加者による改正への決意表明
シンポジウム終了後、記者会見を行ないます。

主 催:臓器移植患者団体連絡会
(社)全国腎臓病協議会・全国心臓病の子どもを守る会・胆道閉鎖症の子どもを守る会・ニューハートクラブ・NPO日本移植者協議会 日本移植学会・臓器移植関連学会協議会

日 程:2007年3月4日(日)午後1時30分〜3時(開場午後1時)
会 場:飯野ビル3F会議室 東京都千代田区内幸町2-1-1

問い合せ:NPO日本移植者協議会
〒530-0054 大阪市北区南森町2-3-20 プロフォートビル507
TEL.06 (6360) 1180   FAX.06 (6360) 1126
E-mail: nichii@guitar.ocn.ne.jp

     


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