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WEB語り場第5回開催報告 と 本年を振り返って

 【WEB語り場第5回を開催いたしました】
 12/20WEB語り場を開催いたしました。本会も第5回となり、継続的にご参加下さる方もおられ、また、このコロナ禍において身の回りの様々なイベントが中止となる中、全国各地の臓器移植者や移植待機の方と気軽にお話ができとてもありがたいとのご意見もいただいております。
今回は年の瀬での開催ということもあり、「今年一年を振り返って」というテーマで語りを行いました。

 今年は在宅が増え、メディアを見ればコロナのネガティブなニュースばかり。普段考えることも感染対策等どうしても後ろ向きになってしまうことの多い一年だったかと思いますが、その中でも何か楽しかったこと、うれしかったこと、新たに始めたことなどをお話しいただきました。
 これまでご参加下さった方や、顔をよく知った仲であっても「そんな趣味があったのか!」といった新たな発見もあり、また、自身の経験と照らし合わせ「そうですよねー」などと共感される場面もありました。
 「臓器移植」にだけ共通点のあるはずの方々の集まりの中に、各々のいわゆる人間らしさを見出すことができた会になったような気がします。

 最後に、ご参加下さった方に、今回は「今年一年を表す漢字」を伺いました。
   
腎移植者

(糸偏に今)
腎移植者
腎移植者
腎移植者
腎移植者
腎移植者
肺移植者
腎移植者
肺移植者
腎移植者
腎提供者
腎移植者
心移植者

変化がなかった、動きがなかったと表現された方もいらっしゃれば(臓器移植者にとって、「変化がない」のは実は一番ありがたいことかも?)、逆に大きく変化した方、新たなことを始められた方、身の回りの整理に勤しんだ方など様々に表現されておりました。
 今年は窮屈な思いをしながら、とりわけ私たち臓器移植者にとってはなかなか理解されず苦しくも感じる一年ではありながらも、その中でご自身のやりたいこと、やるべきことを見つけ、ある種の「人間の底力」を見ることができたような気がします。

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【雑文】一年を振り返って

 私たち臓器移植者は、むしろコロナ前より普段から感染対策を行っておりました。
 夏前に一時的な感染対策用品の不足はありましたが、いまは至るところに消毒薬が設置されております。私たちだけでなく、一般の方も感染防御への意識がとても高まっていると思います(確かに、すべての人ではないかもしれませんが)。ありがたいことかもしれません。
 商店街の各お店の入口にアルコールが常備されているなんて、一年前は思いもしませんでした。
 意識の変化はどのタイミングで起こるか、本当にわかりません。

 海外では新型コロナウイルスに対するワクチンの実運用がはじまっておりますが、感染時の重症化リスクが高いとされる私たち臓器移植者にとっては副作用や他の薬との飲み合わせ等クリアしなければならない点が多くあり、なかなかまだ手放しでは喜べません。まだしばらく我慢は続くでしょう。
しかしその中でも、今年一年を振り返ると意外と楽しかったこと・明るい出来事があったのではないでしょうか。どんな小さなことでも、そのありがたみを感じることができるようになれたらいいなと思います。

今年も残すところわずかとなりました。
2021年、皆様方にとって少しでも明るい出来事があるよう祈念いたします。

皆様方におかれましては何卒ご自愛ください。

文責 谷川基務
2020/12/21


  • chedule

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