臓器移植とは 〜「移植医療」に関してのメッセージなど〜


>>「移植医療って何?」
>>日本の移植はなぜ少ないか
>>移植医療の現状
>>ネットワークのシステム
>>移植後のQOL(生活の質)

移植医療って何?

移植医療とは、臓器もしくは組織が悪くなり再生不可能の状態になり、移植でしかなおすこと ができなくなった時に行う医療です。
現在行われている移植医療には、大きく分けて臓器と組織の移植があります。
臓器の提供は、亡くなった方からと生きている家族からの二つの方法があります。
亡くなった方から提供を受ける臓器に、心臓、肝臓、肺、腎臓、膵臓(すいぞう)、小腸など があります。
臓器の提供は心停止後にできるものもありますが、脳死でしか提供できないのは心臓、肝臓、 肺、膵臓、小腸などです。心臓以外は心停止後でもできないことはありませんが、かなりむず かしいようです。腎臓は、現在心停止後に行われています。心停止後といっても事前に処置が 必要です。
脳死での提供には、意思表示カードなど提供される方の意思が確認出来る書面が必要 です。
生きている家族から提供できる臓器は、日本でも、世界でも一番沢山行われている腎臓と、世 界的には少ないですが、例外的に日本で多く行われている肝臓、そして最近始められた肺があ ります。
腎臓は誰でも二つ持っていて、一つでも普通の生活を送るに支障がないことから片方の腎臓を 提供します。
肝臓は部分的に切取り移植をします。
肝臓は再生作用が強くまた支障のない大きさに戻ります。
肺は二人の人から少しづつ提供を受けます。なぜなら肝臓と違い再生しないからです。
もう一方の組織移植は、角膜、皮膚、心臓弁、内耳、骨など多くの種類があり、亡くなった後 でも希望すれば、ほとんど提供で来ます。
角膜については、アイバンクに登録されている方も多いと思います。
皮膚はやけどの治療に、心臓弁は人工の弁より移植後の結果は良いとのことです。
内耳や骨も多くの方が必要としています。
その他生きているときに提供できるものに骨髄移植があります。また輸血も移植の一種です。
こうした臓器や組織の提供は、物質的には全く見返のない善意に基づいた行為です。
そして提供するか、しないかは誰からも強制されるのでなく、自己の選択によって決定されな ければなりません。
ある人が提供者となることを希望し、移植を必要とする患者が移植を受けることを希望するこ とから移植医療は始まります。
提供者という第三者が存在しないことには成り立たない医療です。
希望すれば提供者なることで、全ての人がかかわることができ移植医療は、社会的医療といえ ます。

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